

プルルは、ミズクラゲ。ミズクラゲのおともだちがほしいけれど、じぶんからはなしかけるのはちょっぴりにがて。だからいつも、「だれかはなしかけてくれないかなぁ……」
って、まっています。「でも、ぼくめだたないしすきとおってるから、だれもきがついてくれないんだ……」プルルはひとつ、ぷるんとためいきをつきました。

そのとき、とおくにふわっとただようなにかがみえました。カツオノエボシです。
すごくめだちます。
「どうしたらあんなふうになれるのかな。おもいきってきいてみよう」
プルルは、ちかづいていきました。
「あの……ぼく プルルって いいます」
カツオノエボシのてが、ふわりとさわりそうなところまで、ただよってきました。


みぎにすすみますひだりにすすみます